年末年始の代表者合宿・練習会を経て、令和4年1月16日(日)第40回全国都道府県対抗女子駅伝が京都で行われました。絶対的なエースのいない今年のチーム愛知は、チームワークを試される大会となりました。前回20位という結果で連続入賞を10でストップさせてしまう残念な結果に、選手・スタッフ涙を流し強い愛知復活を誓い合った大会でした。今年は強い愛知復活の大切な大会でした。それと同時に、女子チームが京都に向かう前日に知らされた都道府県対抗男子駅伝中止から、一緒に年末・年始休みを返上で合宿・練習会を頑張ってきた『男子の分まで頑張ろう!』という、特別な大会でもありました。
1月16日(日)12時30分京都西京極運動公園陸上競技場(たけびしスタジアム)に鳴り響いた号砲とともに、1区荘司麻衣選手(ユニクロ)が新生愛知のスタートを切りました。田中希実選手(兵庫県)・五島莉乃選手(石川県)が前半から飛び出すハイペースのレースの中、故障明けの不安を抱えながらも第二集団で冷静に自分の走りを守り、区間26位トップとの差37秒で2区山本有真選手(名城大)にたすきリレーをしました。全日本大学女子駅伝連覇中の名城大学エース格の山本選手は、都道府県駅伝優勝時のメンバーでもあり、豊富な経験と負けん気の強さで前を走るチームを追走し、5人抜きの総合21位で3区の待つ中継所へとび込みました。3区林彩夢選手(鶴城中)も若さ溢れる元気な走りで5人を抜き総合16位と、しっかり役割を果たしてくれました。4区磯部早良選手(安城学園高)は区間9位の粘りの走りで、しっかり順位をキープして5区杉浦未蘭選手(岡崎学園高)へたすきを繋ぎました。杉浦選手は膝に不安を抱えながらも攻めの走りで2つ順位を上げ、総合14位の力走を見せてくれました。6区小笠原安香音選手(豊田自動織機)は前夜ミーティングで『前回のようなしょぼい走りはしません!』と力強く宣言し、その宣言通り区間4位の快走で総合9位まで順位を押し上げて7区森彩純選手(豊川高)へ笑顔のたすきリレーをしました。この段階で入賞圏内8位に一時1分近くあった差が、わずか2秒のところまできていました。ただ9位から12位までもわずか19秒という入賞争いも激しい混戦となっていました。愛知を数秒の差で追いかけてくるチームには、廣中璃梨佳選手(長崎),一山麻緒選手(鹿児島),和田有菜選手(長野)といった日本を代表する選手が控えていました。7区・8区の2人の走り次第で結果が大きく変わるプレッシャーの中、普段は物静かな森選手が内に秘めた闘争心で区間8位の走りをし、1人抜く総合8位と順位をさらに上げ入賞圏内で8区へと繋げました。8区杉浦華夏選手(西端中)も2区から18人抜きをしてきた仲間の勢いで、背中を押されると同時に心に火をつけられていました。前夜目標タイム10分50秒と控えめな宣言をしていた杉浦選手でしたが、区間5位(愛知県8区新記録)の9分57秒という素晴らしいタイムで走り抜き、総合6位で9区アンカー吉川侑美選手(ユニクロ)へとたすきを渡しました。吉川選手は12月の山陽ロードレース大会のハーフマラソンで日本人トップとなる1時間10分07秒で走り、今年の世界ハーフマラソン日本代表有力候補となる結果を残し、今回は残念ながら欠場となった愛知の絶対的エース鈴木亜由子選手(日本郵政)に勝らずとも劣らないチーム愛知のアンカーとして9区中継所に立っていました。愛知県民の期待とチームの仲間・男子チームの想いを背負って10キロ先のゴール西京極陸上競技場を目指し走っていきました。見事区間6位32分20秒と、ここまで長年の彼女の苦労を吹き飛ばす走りを披露してくれ、総合7位の2時間17分32秒でゴールを駆け抜けてくれました。見事強いチーム愛知の復活劇を完成させてくれました。
女子40回チーム愛知の選手および成績は次の通りです。
区間 |
氏 名(所属) |
記 録 |
順 位 |
1区 |
荘司 麻衣(ユニクロ) |
19分56秒 |
26位 |
2区 |
山元有真(名城大) |
12分48秒 |
11位 |
3区 |
林 彩夢(鶴城中) |
9分52秒 |
12位 |
4区 |
磯部 早良(安城学園高) |
13分05秒 |
9位 |
5区 |
杉浦 未蘭(岡崎学園高) |
13分37秒 |
17位 |
6区 |
小笠原 安香音(豊田自動織機) |
13分04秒 |
4位 |
7区 |
森 彩純(豊川高) |
12分56秒 |
8位 |
8区 |
杉浦 華夏(西端中) |
9分58秒 |
5位 |
9区 |
吉川 侑美(ユニクロ) |
32分20秒 |
6位 |
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